当社では、多様化する構造物の補修補強ニーズに対応するため、超高強度合成繊維補強コンクリート『ESCON』の吹付け・左官工法への適用を進めてまいりました。このたび、施工性や性能確認を進めた結果、実用化への目途が立ちました。

今後は、高強度・高耐久な吹付けコンクリートとして、構造物の長寿命化や施工現場での生産性向上、工事品質の向上に寄与してまいります。

吹付け状況
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吹付け状況
表面仕上げ状況
(左側:コテ仕上げあり、右側:コテ仕上げなし)
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表面仕上げ状況
(左側:コテ仕上げあり、右側:コテ仕上げなし)
施工機械
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施工機械

■ESCON吹付け材の特長■

  • 平均圧縮強度100N/mm2を有しており、従来、断面修復工法の吹付け材として使用されているポリマーセメントモルタルと比較し、2~3倍の圧縮強度を発揮します。これにより、従来よりも吹付け厚さを薄くすることも期待できます。
  • 水や塩化物イオンといった有害因子の侵入に対する抵抗性が非常に高く、また、耐摩耗性にも優れるため、構造物の長寿命化に寄与します。
  • 壁・天井面を問わず8cm以上の厚吹きも可能で、構造物の補強に対応できるとともに、コールドジョイントの減少による品質向上にも期待できます。
  • 高強度・厚吹きでありながら、コテ仕上げが可能で、表面を平滑に仕上げることができます。
  • 合成繊維をコンクリートに分散させることで、ひびわれ発性後の変形性状を改善できます。
  • 一般的なミキサー、ポンプにて施工可能であり、特殊な施工機械を必要としません。

 

■今後の展開■

構造物の補修・補強での適用を目指し、高機能材料であることを周知しつつ、ESCON協会員と一体となり具体的な案件での採用に推進するとともに、安心・安全な社会の実現に貢献いたします。

 

【問い合わせ先】

株式会社エスイー ESCON事業部技術開発部

E-Mail:escon@se-corp.com