株式会社エスイーは、株式会社栗本鐵工所、株式会社ゼンテックと共同で、中空床版橋の耐震補強工事におけるアンカー施工の省力化と施工性向上を目的とした、超高強度合成繊維補強コンクリート「ESCON®」を用いた新たなアンカー定着工法「EZアンカー工法」を開発しました(特許出願中・商標登録出願中)。
<EZアンカー工法の開発背景>
中空床版橋では、主桁内部の円筒型枠を避けてアンカーを配置する場合、定着位置が限定されます。また、その箇所には鉄筋やPC鋼材が密に配置されているため、内部鋼材を損傷させることなく削孔し、アンカーを定着することが困難です。
一方、円筒型枠内にアンカーを定着する場合は、主桁下面に大きな開口を設け、配筋・型枠組立・コンクリート打設といった一連の作業を円筒型枠内部で行う必要がありました。
このように、施工品質や施工性、経済性などに課題があったため、その解決策として、円筒型枠内へのアンカー定着を主桁外部から行える工法を開発しました。
<EZアンカー工法の特徴>
特徴① 既設鋼材への影響低減
中空部を利用してアンカー鉄筋を配置することで、鉄筋やPC鋼材が密集する箇所への削孔を避け、特に既設PC鋼材を損傷するリスクを低減できます。
特徴② 中空部内作業の省略による施工性向上
従来必要だった作業用マンホールや、中空部内での配筋・型枠組立・コンクリート打設を省略し、アンカー定着に必要な一連の作業を主桁外部から行うことができるため、現場作業の省力化および安全性向上につながります。
特徴③ ESCONを用いた無筋定着構造
強度特性・自己充填性に優れるESCONを中詰め材に用いることで、補強鉄筋を用いないシンプルなアンカー定着構造としています。
販売窓口:株式会社ゼンテック https://www.zentec.co.jp/2026/10/20261001-01.html
ESCONとは https://se-escon.jp/about/
ESCONは当社が開発した『超高強度合成繊維補強コンクリート』で、超高強度・高耐久といった特長を有しており、構造物の小断面化や長寿命化が可能な材料です(ESCONの詳細情報は上記のリンクよりご覧いただけます)。