代表取締役会長 森元 峯夫


株式会社エスイーは、1967年にフランスS.E.E.E.社(現INGÉROP[アンジェロップ]社)よりSEEE工法の国内導入を行い、創業いたしました。創業より50年が過ぎ、時代とともに技術・工法は勿論、我々を取巻くビジネス環境も、急速かつ大きく変化して参りました。しかし、「豊かな社会環境、自然との調和を目指し、新しい価値を提供しつづける」という基本姿勢は今もゆるぎない我々の原点であります。

ビジネス環境の変化という視点で、グローバリズムの流れの中、国内市場の縮減と相まって当社も自ら進んで海外に進出して行く事が重要であります。「海外進出をしないリスク」は「海外進出するリスク」より大きく、世界で活躍できない企業は成長の機会も必然的に少なくなります。ビジネス環境の変化に対応出来なければ生き残れません。国際競争に勝ち残るために、当社は常に世界に目を向け市場の変化に柔軟に対応することで今日まで、競争優位性を保ちながら「開発型企業」を目指して、新しい技術・工法を提案して参りました。

一方、国内建設市場においては、公共事業費削減傾向の昨今、社会インフラの整備事業は、持続可能な社会実現の為にもPPP(Public Private Partnership:官公庁と民間の提携事業方式)制度の確立が重要課題となっています。フランスでは、古くからこうした官と民がパートナーシップを結んだ社会インフラ整備が行われています。例えば長大橋など巨大プロジェクトでは、PPPを採用することがヨーロッパをはじめ世界標準の発注システムとなっています。当社はそうしたPPP事業の成功例やノウハウをフランスINGÉROP社の実績をもとに合弁会社である株式会社アンジェロセックを通じて国内に創出したいと頑張っています。ますます変化する建設市場に対応するため、当社は常に世界最先端のシステムを学びつつ、新しい公共事業の発注システムと高度の技術を国内建設市場に提案しつづけています。

また21世紀は環境の世紀とも言われています。地球温暖化による集中豪雨の影響による脆弱地盤の地すべり対策として、当社の製品(SEEEグラウンドアンカー)は過去数十年にわたり社会に大きく貢献してきました。また、各地で発生している地震災害に関連して、当社は地震対策の先進国の企業として兵庫県南部地震の経験に基づき、国内シェアトップである落橋防止装置の提供を通じて災害対策の分野でも貢献してきました。今後とも環境防災の分野で当社のソフト・ハードと製品は益々重要な役割を担うものと確信致しています。

エスイーグループでは、こうした企業を取巻くビジネス環境の変化に順応しながらも、初心を忘れる事なく法令を遵守し、安全性や確実性を技術開発の基礎として、環境に配慮した新しい技術・製品の提供を行って参ります。そして、これからも人々の生命と財産を守る基盤である社会インフラの整備事業の活性化に世界レベルの技術とシステムを提供することにより、積極的に社会貢献し、「世界的エンジニアリングメーカー」をめざし、グループ一丸となって挑戦を続けて参ります。